誰かのために一生懸命働いているのに、心の中には焦りや苛立ちが増えていくことがあります。
やるべきことが多くなるほど、本当に大切なものが見えなくなることもあるでしょう。
この記事では、2026年9月23日に寄せて、ルカによる福音書10章39〜42節の御言葉を紐解きながら、忙しさの中で一度静まり、主の言葉に耳を傾け、「必要な一つ」へ戻るためのメッセージをお届けします。
Podcast 〜今日の言葉を音声で〜
※本Potcastと動画は、本記事をもとに、NotebookLMを活用して制作しています。

本日の聖書の一節
ルカによる福音書 10章39-42節(KJV)
マルタには、マリアという姉妹がいました。
マリアは主の足もとに座り、
その言葉に耳を傾けていました。
しかしマルタは、
多くのもてなしのために心を乱し、
主のもとへ来て言いました。
「主よ。姉妹が私だけに働かせていることを、
何ともお思いにならないのですか。
私を手伝うように言ってください」
主は答えられました。
「マルタ、マルタ。
あなたは多くのことを心配し、
心を乱しています。
しかし、必要なことは一つです。
マリアは良いほうを選びました。
それが彼女から取り去られることはありません」
“And she had a sister called Mary,
which also sat at Jesus’ feet,
and heard his word.But Martha was cumbered about much serving,
and came to him, and said,
Lord, dost thou not care that my sister
hath left me to serve alone?
bid her therefore that she help me.And Jesus answered and said unto her,
Martha, Martha,
thou art careful and troubled about many things:But one thing is needful:
and Mary hath chosen that good part,
which shall not be taken away from her.”
Message:多くの働きが調和するためには、まず、その中心が静かに整っている必要があります。忙しさによって内なる泉が乱れるとき、愛から始めた働きも乾いてしまいます。いったん手を止め、命の源へ耳を澄ませるなら、心には再び潤いが巡り、必要な働きだけを平安のうちに選ぶ力が戻ってきます。
9月は、「協働する」というテーマの中で歩んでいます。
誰かと共に働くとき、役割を担うことは大切です。
食事を整えること。
必要なものを準備すること。
相手が安心して過ごせるように気を配ること。
マルタが行っていたもてなしも、本来は愛から生まれた尊い働きでした。
けれど今日の御言葉では、その働きの中で、マルタの心が少しずつ乱れていきます。
今日の曜日テーマは、静けさ(Silentium)です。
マルタは、多くのことを一人で抱えていました。
忙しさが増すにつれて、
マリアが座っている姿が気になり始めます。
「なぜ私だけが働いているのだろう」
「なぜ誰も気づいてくれないのだろう」
「なぜあの人は手伝わないのだろう」
愛から始めた働きが、比較と不満によって重くなっていきました。
イエスは、その奉仕そのものを否定されたのではありません。
「マルタ、マルタ」と名前を重ね、まず彼女の心に呼びかけられました。
責めるためではなく、
多くのことに引き裂かれている心を、一つの場所へ戻すためです。
協働の中で苛立ちを感じるとき、
相手の行動だけが問題とは限りません。
自分が抱えている仕事が多すぎること。
役割が曖昧なまま進めていること。
助けが必要なのに、頼めずにいること。
大切な目的より、作業を終えることが中心になっていること。
心の乱れは、働き方を見直す合図になることがあります。
マリアは、主の足もとに座って言葉を聴いていました。
それは、何もせずに責任から逃れていたということではありません。
これからどのように歩き、
何を大切にするのかを知るために、
まず主の言葉を受け取っていたのです。
聴くことは、働くことの反対ではありません。
正しい方向へ働くための始まりです。
協働に必要なのは、いつも手を動かし続けることだけではありません。
一度立ち止まり、
「私たちは何のために、この働きをしているのか」
「今、本当に必要なことは何か」
「減らしてよいことはないか」
と共に確かめる時間も必要です。
静けさが失われると、すべてが急ぎの仕事に見えてきます。
けれど、主の前で心を静めると、
本当に必要なことと、
今は手放してよいことが少しずつ分かれていきます。
イエスは、
「必要なことは一つです」
と語られました。
これは、日々の責任をすべて捨てるようにという言葉ではありません。
多くの働きを支える中心を見失わないようにという招きです。
主の言葉を聴くこと。
愛から働いているかを確かめること。
共に歩む人を、比較や責める心ではなく、
慈しみをもって見ること。
中心が整えば、必要な奉仕にも再び平安が戻ります。
もし今、「自分だけが頑張っている」と感じているなら、さ
らに力を加える前に、一度手を止めてみてください。
助けを求めてもよいのです。
役割を話し合ってもよいのです。
今日しなくてもよいことを、手放してもよいのです。
そして、静けさの中で主の言葉を受け取りましょう。
あなたの今日が、多くのことに追われ続ける日ではなく、
主の足もとで心を整え、
必要な一つを選び直し、
平安の中で共に働く日となりますように。
心が「協働する」ことから離れそうな時の整え方
・心で整える(10〜20秒):一度手を止め、静かに呼吸します。
そして、「今、本当に必要な一つは何だろう」と問いかけ、主の言葉に心を向けます。
・手で整える(1〜3分):今日の予定から、最も大切なことを一つ選びます。
同時に、後へ回せることや、誰かに相談できることを一つ見つけます。
・言葉で整える(一言):「多くのことに追われず、主の言葉を聴いて必要な一つを選びます。」
祈りの言葉
主よ、多くのことに乱される私の心を
静めてください。
さまざまな働きに引き裂かれそうなとき、
あなたの足もとへ戻してください。
行動する前に聴くことを教え、
本当に必要な一つを選ばせてください。
Lord, quiet my distracted heart.
When many tasks pull me in different directions,
bring me back to Your feet.
Teach me to listen before I act,
and to choose the one thing that is truly needed.
この小さな言葉が、どこかの心に静かな平和をもたらしますように。
よろしければ、周りの方と分かち合っていただけり、必要としている方へそっと届けていただけると嬉しいです。
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