何かを創り、働き、実りを受け取るとき、私たちの心は「もっと得たい」「もっと増やしたい」という思いに傾くことがあります。
けれど、聖書は、与えられた実りの最初を主にささげることを通して、私たちの心を神の秩序へ戻してくれます。
この記事では、2026年6月30日に寄せて、箴言3章9〜10節の一節を紐解きながら、実りを独り占めせず、感謝と節度の中で創る歩みについてのメッセージをお届けします。

本日の聖書の一節
箴言 3章9-10節(KJV)
あなたの財産と、すべての収穫の初穂をもって、主をあがめなさい。
そうすれば、あなたの倉は豊かに満たされ、
あなたの酒ぶねは新しいぶどう酒であふれる。
“Honour the LORD with thy substance,
and with the firstfruits of all thine increase:
So shall thy barns be filled with plenty,
and thy presses shall burst out with new wine.”
Message:実りを握りしめる手が感謝の中で開かれる時、魂には節度の澄んだ秩序が戻り、与えられた恵みは神の祝福として静かに広がっていきます。
6月の最後の日、
私たちは「創る」というテーマの歩みを振り返ります。
小さく始めたこと。
途中で立ち止まったこと。
少しだけ形になったこと。
思いがけず与えられた実り。
まだ完成していなくても、確かに育ってきたもの。
創る歩みの先には、
必ず何らかの実りがあります。
それは、目に見える成果かもしれません。
心の変化かもしれません。
整えられた習慣かもしれません。
人との関わりの中に生まれた小さな平安かもしれません。
けれど、実りを受け取る時、
私たちの心には一つの問いが生まれます。
この実りを、私はどのように扱うのか。
今日の御言葉は、
あなたの財産と、すべての収穫の初穂をもって、主をあがめなさい
と語ります。
6月のテーマは、「創る」。
この月、私たちは、
選択を形へ変えること、
神の御手にゆだねて造られること、
賜物を用いること、
小さな忠実さを積み重ねること、
恐れず神と共に歩むことを見つめてきました。
そして最後の日に与えられているのは、
実りをどう受け取るか、
そして、それを誰に向けて差し出すかという御言葉です。
今日の曜日テーマは、節度(Mensura)。
火曜日は、欲望や過不足に流されず、神の前で心の量りを整える日です。
箴言3章9〜10節は、
私たちに「初穂」を主にささげることを教えます。
初穂とは、収穫の中で最初に得られた実りです。
それは、余ったものではありません。
すべてを自分のものとして確保したあとで、残った分を差し出すことでもありません。
最初に与えられたものを、主に向ける。
その行為は、心の中心を整える祈りでもあります。
なぜなら、私たちは実りを得ると、
すぐに「これは自分の力で得たものだ」と思いやすいからです。
私が頑張ったから。
私が工夫したから。
私が耐えたから。
私が作り上げたから。
もちろん、努力は大切です。
積み重ねも尊いものです。
手を動かしたこと、祈り続けたこと、諦めずに進んだことには意味があります。
けれど、聖書は、実りの根にあるものを見失わないようにと教えます。
命も、時間も、知恵も、力も、機会も、関係も、
すべては主から与えられたものです。
だから、初穂をささげるとは、
「これは私だけの所有物ではありません」
と告白することでもあります。
それは、損をする行為ではありません。
むしろ、実りを正しい位置へ置き直す行為です。
節度とは、ただ我慢することではありません。
得たものを握りしめすぎないこと。
足りなさへの恐れから、すべてを自分のためだけに囲い込まないこと。
与えられた実りを、感謝と祈りの中で扱うこと。
それが、聖書が示す節度の美しさです。
「主をあがめなさい」という言葉は、
自分の実りを軽んじることではありません。
むしろ、その実りをもっとも尊い場所へ置くことです。
神の前に差し出された実りは、
ただ自分の満足のためだけに閉じるのではなく、
祝福として広がっていきます。
箴言は続けて、
「そうすれば、あなたの倉は豊かに満たされる」
と語ります。
これは、単に物質的に増えるというだけの約束として読むよりも、
神を第一にする秩序の中で、人生の実りが正しく満たされていく姿として受け取りたい言葉です。
感謝のある実りは、心を荒らしません。
節度のある豊かさは、人を傲らせません。
主に向けられた成果は、誰かの祝福へと変えられていきます。
6月の「創る」歩みの終わりに、
私たちは問われています。
この一か月で与えられたものを、
私はただ自分のものとして抱え込むのか。
それとも、主に感謝し、祝福として差し出していくのか。
今日、完璧なものをささげる必要はありません。
大きな成果でなくても構いません。
小さな成長。
守られた一日。
続けられた祈り。
整えられた心。
誰かに向けた優しい言葉。
新しく始めた一歩。
その初穂を、主に向けて差し出してみてください。
創るとは、自分の力で得た実りを抱え込むことではなく、与えられたものを感謝と共に主へ返し、祝福として用いていくこと。
節度とは、もっと欲しいという思いに流されず、実りの最初を神へ向けることで、心の中心を整えることです。
あなたの今日が、
得たものを数えるだけの日ではなく、
与えられた恵みを主に感謝して差し出す日となりますように。
そして、6月の創造の歩みが、
神への感謝と節度の中で結ばれ、
次の季節へ向かう豊かな祝福の種となりますように。
心が「創る」や「節度」から離れそうな時の整え方
・心で整える(10〜20秒):胸の内で静かに問いかけます。
「私は今、与えられた実りを自分だけのものとして握りしめていないだろうか。」
・手で整える(1〜3分):この一か月で与えられた恵みを一つだけ書き出します。
それが大きな成果でなくても構いません。
その下に、
「主よ、この実りを感謝してお返しします」
と書き添えます。
そして、その恵みを誰かの祝福へ変える小さな行動を一つ選びます。
・言葉で整える(一言):「与えられた初穂を、感謝して主にささげます。」
祈りの言葉
主よ、あなたが与えてくださった実りの初穂をもって、あなたをあがめる心を教えてください。
すべての恵みを感謝して受け取り、私の働きをあなたへお返しできますように。
Lord, teach me to honor you with the firstfruits of what you have given me.
Help me receive every blessing with gratitude and offer my work back to you.
この小さな言葉が、どこかの心に静かな平和をもたらしますように。
よろしければ、周りの方と分かち合っていただけり、必要としている方へそっと届けていただけると嬉しいです。
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