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Scivias Vision II|神の秩序と血の尊厳についての教え【日本語訳と解説】

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  1. Message 16 :血縁者同士の結婚は避けるべき理由
  2. Message 17 :乳のたとえ 〜交わりの節度について〜
  3. 🌿 まとめ|神の秩序と愛のかたちを取り戻すとき、魂に何が起こるのか
  4. ✨Vision II:「創造と堕落」に添えられた33のメッセージ
  5. 感想ノート

「私たちは、神の定めた“愛の境界線”を知っているだろうか?」

血縁、婚姻、欲望——それぞれに秘められた神の秩序と意志。
あなたはその線を、どのように引いていますか?


※こちらの画像は、Vision IIの内容をもとに新たに画像生成したものです
※こちらの画像は、Session3の内容をもとに新たに画像生成したものです

Message 16 :血縁者同士の結婚は避けるべき理由


本文

私はまた、血縁を持つ者同士が結婚によって交わることを望みません。
なぜなら、家族の間にある自然な愛情の熱がまだ十分に冷めきっていない状態でそのような結びつきが起これば、恥を知らぬ愛情がその間に生まれてしまう恐れがあるからです。

結婚という神聖な結びつきにおいては、異なる家系の血が交わるべきです。
そうすれば、そこには血のつながりによる欲情が介在することはなく、人間社会の秩序ある慣習の中で、健全な関係が築かれるのです。


キーワード解説

🔹 1.「血の交わりを避けるべき理由」

  • 「血の交わり」とは、近親者同士が結婚によって結ばれることを指します。
  • ヒルデガルトは、これは自然な愛情と神聖な秩序が混乱し、霊的にも肉体的にも不調和を生むと見ています。
  • 神は人間に「違う血が交わることで新しい秩序が生まれる」よう意図されたのです。

🔹 2. 「家族愛の熱が冷めきっていない」

  • ここでは「家族愛」と「情欲」が混ざり合うことの危険性が語られています。
  • 愛情そのものは美しいものですが、それが節度を失えば恥を知らぬ欲望へと変質してしまうのです。
  • 成熟していない関係性の中では、自然な境界が崩れてしまう可能性があると示されています。

🔹 3. 「異なる家系の血を交わらせる」

  • 異なる血の流れを交えることは、「秩序」「新しい出会い」「社会的なつながりの拡張」を象徴します。
  • これは霊的にも肉体的にも、健全な結婚と繁栄を支える神の意図された流れなのです。
  • 血縁による結婚は閉鎖的な関係性を生み、逆に多様な家系の融合は祝福の基盤となるとされています。

🔹 4. 「『人間の慣習』=社会的秩序」

  • 「人間の慣習」とは、神の定めた自然の法則に沿って社会の中で培われた結婚のあり方です。
  • それは本能や欲望ではなく、理性と節度と霊的な意識によって支えられるべきであるとヒルデガルトは説きます。
  • つまり、結婚は「愛と責任と信仰に基づいた契約」として理解される必要があるのです。

🔹 5. 「『恥を知らぬ愛』=神の秩序からの逸脱」

  • ここで言う「恥」とは、人間としての内的な良心や節度を意味します。
  • それを失った愛は、神の秩序を乱し、人間性すら損なう行為となります。
  • ヒルデガルトはこのような関係性を霊的な堕落と見なし、はっきりと戒めています。

🔹 6.「『愛の方向づけ』=神が望む交わり

  • 愛とは、単に感情や情熱だけではなく、神の意図に沿った方向づけが必要です。
  • 血縁同士の結びつきではなく、異なる家系の人間が出会い、共に成長しながら神の祝福を得る関係こそが、本来の姿。
  • それが、人間に与えられた自由意志と愛の成熟の形でもあります。


Message 17 :乳のたとえ 〜交わりの節度について〜


本文

一度や二度だけ火にかけた牛乳は、まだその風味を失っていません。
けれども、七度も八度も繰り返し煮立てると、その性質は失われ、よほどの必要がない限り、味わい深いとは言えなくなってしまいます。

それと同じように、たとえ血のつながりによって正当な配偶者となった相手であっても、その関係が近すぎる場合には、慎むべき節度が求められます。
ましてや、自分自身の親族ではなく、配偶者の血縁者との交わりなどは、なおさら慎み、忌むべきものとして避けるべきなのです。

なぜなら、それは教会が重んじる責任と尊厳のもとに、教父たちが明確に禁じたことだからです。
人間は、自らの欲望のままに交わりを求めるのではなく、神の秩序と教会の導きに従って、愛と節度を保って生きるべきなのです。


キーワード解説

🔹 1.「乳のたとえ」

  • 牛乳が何度も煮立てられると風味や質が失われるというたとえは、繰り返される関係や本来あるべき秩序から逸れた交わりがもたらす精神的・身体的な損失を象徴しています。
  • この比喩は、自然の摂理と神の秩序を損なう関係性への注意喚起でもあります。

🔹 2. 「血縁者との交わり」

  • ここで禁じられているのは、近親者との性的関係です。
  • たとえ結婚によって合法的に配偶者となったとしても、その関係が近すぎる場合(例:いとこ同士、義理の家族など)には、自然の節度と社会的倫理を超えてしまう可能性があるとされています。

🔹 3. 「配偶者の血縁との交わり」

  • 自分の直接の親族ではないけれど、配偶者の家族に対する欲望も禁じられています。
  • これは、家族の秩序と神の定めた境界線を乱すものであり、特に結婚という神聖な制度に対する冒涜と見なされます。

🔹 4. 「教会の教父たちの禁止」

  • この禁忌は、ヒルデガルト個人の意見ではなく、カトリック教会の伝統的な教義と教父たちの権威に基づいたものです。
  • 「大いなる責任と名誉をもって定められた」という表現は、この掟の神聖さと慎重な判断の重みを伝えています。

🔹 5. 「節度と秩序」

  • ヒルデガルトは性の問題において一貫して、愛と節度、神の秩序に基づいた交わりを重んじます。
  • 欲望のままに関係を持つことは、人間の理性と霊性を曇らせるとされます。

🔹 6. 「人間の尊厳と神の意思」

  • この教えの根底には、人間が神の似姿として創られた存在であるという前提があります。
  • 動物的な衝動ではなく、理性と霊性を持つ者としての尊厳ある選択が求められます。


Message18:「旧約では許されたが、新約では許されない血縁婚」


本文

旧約の時代には、人々は律法の教えに従って、血のつながった親族同士で結婚することがありました。
それは、彼らの心がかたくなであったために、互いの間に争いが起こらず、愛と調和が保たれるようにという、神の慈しみによる許しだったのです。

また、イスラエルの民が異教徒と結婚し、わたしとの契約を破らないようにするためでもありました。
こうして、わたしの子(イエス)がこの世に来て、愛の完成をもたらすその時まで、血縁同士の婚姻はひとつの守りとして認められていたのです。

しかし、わたしの子が来られてからは、肉体的なつながりとしての親族婚ではなく、慎みと節度をもって、異なる血の者との新たな結びつきが尊ばれるようになりました。

今や、わたしの子の花嫁である「教会」は、聖なる洗礼によって、神への畏れと義のきずなを受け取りました。
だからこそ、血縁者との婚姻は教会の中では避けるべきものとなったのです。

なぜなら、血のつながった男女の間に生じる交わりは、羞じらいを失い、より激しく、終わりのない情欲へと燃え上がってしまう危険があるからです。
それは、互いに血のつながりがない男女の関係よりも、はるかに大きな罪の炎となりかねないのです。

この啓示は、ヒルデガルトという者に与えられています。
彼女は人間としてのそうした経験を持ちませんが、人から学んだのではなく、神から直接授けられた理解によって、この真理を受け取っているのです。

さて、これから何が起こるのでしょうか。


キーワード解説

🔹 1.「旧約における血縁婚の容認」

  • 旧約時代には、律法に基づいて親族間の結婚が許されていた背景があります。
  • これは当時の人々の「心のかたくなさ」「部族の純潔性の保持」が理由であり、異教との混合を避けるためでした。
  • つまり、「一時的・保護的措置」としての認可であって、理想ではなかったとされています。

🔹 2. 「イエスによる“愛の完成”と刷新」

  • 神は「愛の完成者」としてイエスをこの世に送り、新しい道徳と倫理の枠組みを示しました
  • それにより、血縁による結びつきではなく、節度と慎みある愛による結婚が望ましい形とされたのです。

🔹 3. 「教会=キリストの花嫁」

  • ここでいう「教会」は比喩として「キリストの花嫁」と呼ばれ、聖なる洗礼を通じて神の義(ただしさ)と畏れを体現する存在となりました。
  • 教会内では、「聖と愛の秩序」が尊ばれるため、血縁婚のような“情欲を刺激する関係”は忌避されるべきなのです。

🔹 4. 「血縁婚の危険性」

  • 血のつながりがある者同士の結びつきは、理性よりも本能が強く刺激されやすく「羞じらいを失い、過剰な欲に傾きやすい」とヒルデガルトは指摘します。
  • その結果、「終わりのない情欲」という悪循環に陥り、神の定めた秩序を乱すおそれがあるのです。

🔹 5. 「ヒルデガルトの“知られざる知”」

  • 本文では、「この教えはヒルデガルト自身の経験ではなく、神から直接授けられた霊的な知恵である」と明記されています。
  • この点は、ヒルデガルトのヴィジョンと霊感の源泉が神にあるという彼女の思想と一致しています。

🔹 6. 「問いかけの結び『What next?』」

  • メッセージは「では、次に何が起こるのか?」という予兆的な問いかけで締めくくられています。
  • これは続く啓示へとつながる神の呼びかけであり、読者や聞き手の心を神に向ける導入句とも受け取れます。


🌿 まとめ|神の秩序と愛のかたちを取り戻すとき、魂に何が起こるのか

🌿 まとめ|魂が“愛と身体”の聖性を取り戻すとき


メッセージ16から18では、ヒルデガルトを通して「血縁婚」や「性の秩序」について神のまなざしが語られます。
それは単なる戒律ではなく、人間の自由と尊厳を守るための神聖な秩序の表明なのです。
欲望に流されやすい私たちが、自分自身の中にある「創造主の意図」をもう一度見つめ直すための、静かで厳かな問いかけがここにはあります。


浮かび上がるテーマたち

  • 🔹 愛とは、節度のうちに花開くもの
    • 神は、血縁という近しい絆の中に「情欲が暴走する危険性」を見ておられます。
    • だからこそ、結婚の本質を「慎み深い愛」として守るよう、違う家系の血を交えることを求めているのです。
    • その愛は欲望ではなく、節度と慈しみの中でこそ美しく育つのでしょう。
  • 🔹 肉体は器、霊は神の手の中にある
    • 欲望に支配された交わりは、魂の光を曇らせてしまうもの。
    • 人間は理性を与えられた存在であり、獣のように欲に従うのではなく、霊の働きに耳を澄ませるべきであると、ヒルデガルトは強く語ります。
    • それは、創造主の意図に生きることへの呼びかけです。
  • 🔹 旧約の律法から、新約の恵みへ
    • 血縁婚が許されていた旧約の時代は、「部族を守るための一時的な措置」に過ぎません。
    • しかしキリストの到来により、真の愛と節度に基づく関係へと刷新されました。
    • 今は、洗礼によって結ばれた教会=キリストの花嫁が、より高い霊的純潔の象徴となっているのです。
  • 🔹 神の語りは、純粋な魂を通して語られる
    • この啓示はヒルデガルト自身の経験ではなく、「神から直接授けられた知識」であると明示されます。
    • それはつまり、人間の理性では到達できない神の秩序を、神が霊的に教え示してくださっているということ。
    • この真理を受け取る私たちもまた、「心を澄ませる準備」が問われているのです。


✨Vision II:「創造と堕落」に添えられた33のメッセージ


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【メッセージ目次一覧】

Scivias|創造と堕落

Session.1 天使の忠誠とルシファーの堕落、地獄の創造
Message 1~3 誇りと忠誠の狭間で
Message 4-6 地獄・堕落・神の秩序

Session.2 地獄の存在、悔い改めの重要性、悪魔の欺瞞、結婚の神聖さ
Message 7-9 悔い改め・欺き・原罪
Message 10-12 誘惑・結婚・創造

Session.3 欲望の制御、近親婚の禁止、キリストによる償いの役割
Message 13 結婚・欲望・悔い改めと救い
Message 14-15 罪なき御子と魂の救い
Message 16-18 神の秩序と血の尊厳についての教え

Session.4 結婚における成熟と秩序、性の倫理、純潔の価値
Message 19-21 神殿の純潔と性の秩序
Message 22-24 貞潔と欲望のはざまで神とつながる道

Session.5 神のまなざしに照らされる人間の自由と責任
Message 25-27 創造の秩序と神の呼びかけ
Message 28-30 人間が試される理由と楽園の真意

Session.6 人間の救済と、謙遜と愛の重要性
Message 31-33 謙遜と愛の力で悪を砕く



※Scivias、またはヒルデガルドについては、こちらをご覧ください。
Scivias ― ヒルデガルトの神秘ヴィジョン集

※Scivias (英語版)原文:コロンビア大学https://www.columbia.edu/itc/english/f2003/client_edit/documents/scivias.html


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