「あなたは、どんな光に導かれて生きていますか?」
神が放つ純粋な光は、すべての闇を照らし出します。
その光を避けず、真っ直ぐに見つめているでしょうか?
Message 1:神の永遠の王国の力と安定性
本文
ですから、あなたが目にした鉄のような色の大きな山は、神の永遠の王国の力強さと揺るぎなき安定を象徴しています。
それは、いかなる変化の波にも決して崩されることのない堅固な存在です。
そしてその上に、まばゆいばかりの栄光をまとって座している方は、人間の目をも眩ませるその輝きの中にありながら、祝福の王国において、天の神性によって全世界を治めておられる存在です。
しかし、その方の本質は、人間の理知では決して理解しきれるものではありません。
また、その方の両側に大きく、やわらかく広がる翼のような影が伸びていたのは、戒めと罰のいずれにおいても、神の言葉に表しがたい正義が、優しい守護を示し、真の公平さの中に貫かれていることを意味しています。
キーワード解説
🔹 1. 「鉄の色をした巨大な山」
- この山は、神の永遠の王国を象徴しています。
- 「鉄」は古代においても強さ・耐久・破壊されない性質を意味する金属であり、それを山として描くことで、神の支配が不変であり、いかなる変化にも揺るがないことが強調されています。
- このイメージは、ダニエル書 2:44「神の国は決して滅びることがない」という預言的な言葉とも深く響き合います。
🔹 2. 「まばゆいばかりの栄光に包まれ、視線さえも遮られる方」
- この存在は、祝福の王国に君臨し、天の神性によってすべてを治める“神そのもの”を表しています。
- 人間の目にはその栄光はあまりに眩しく、肉眼でも知性でも捉えきれない聖なる存在であることが語られています。
・ここには、「神は見ることのできない存在でありながら、すべてを照らす光でもある」という逆説的真理が秘められています。
🔹 3. 「両側に広がる翼のような影」
- この翼は、戒めと罰の両面においてもなお、“優しい守護”と“真の公平さ”が保たれていることを象徴しています。
- つまり、神の正義とは単なる厳しさではなく、愛と調和に根ざしたものであるというメッセージです。
- 「翼」というイメージは、天使の守護・聖霊の臨在・神の慈愛を想起させ、厳しさの中にも常に優しさがあることを伝えています。
🔹 4. 「言葉に表せない正義」
- ここで強調されるのは、神の正義が人間の判断や基準では測れないほど深遠なものであるという点です。
- その正義は、罰するためではなく、魂の成長と救済のために働くというヒルデガルトの霊的理解が反映されています。
- これは現代における「因果律」や「宇宙のバランス」といった思想とも通じるものでしょう。
Message 2:主を畏れる心について
本文
そして、その方の御前、山のふもとには、全身に目を持つ像が立っていました。
それは「主を畏れる心」の象徴です。
この「畏れ」は、神の御前において謙遜のうちに立ち、神の王国を見つめています。
その周囲には、正しく善き意志から生まれる澄んだ光が漂い、人間の間においても、情熱と安定の力をもって働いているのです。
その姿には、明確な人の形は見られません。
それは、すべての面に目を持つという特性ゆえに、まなざしそのものが象徴となっているからです。
この鋭い洞察のまなざしによって、「主の正義」を忘れがちになる人間の倦怠や思考の鈍さが打ち払われ、弱き人間によるいかなる問いかけも、その見張りの目から逃れることはないのです。
キーワード解説
🔹 1. 「山のふもとに立つ、全身に目を持つ像」
- この像は、「主を畏れる心」を象徴しています。
- 全身に目があるという姿は、あらゆる方向を見渡し、見逃さず、常に気づいている精神の状態を表しています。
- ここでの「畏れ」は単なる恐怖ではなく、神の偉大さと正義に対する深い敬意と謙虚さを意味しています。
- これは知恵のはじまりとされる聖書の教え(箴言1:7「主を畏れることは知恵の初め」)とも呼応しています。
🔹 2. 「神の御前に立ち、謙遜のうちに王国を見つめる」
- この姿は、「畏れ」が神に近づく者の基本的な態度であることを示しています。
- 畏れ+謙遜+見つめるという行為の連なりは、人間が神との関係において取るべき姿勢を象徴しています。
- ただ見るのではなく、「王国=神の秩序」を見つめ続ける姿勢は、霊的な集中と正しさを保つ力となります。
🔹 3. 「正しく善き意志の明晰な光に包まれている」
- この光は、真心からの動機と純粋な意図が放つ霊的な輝きです。
- ヒルデガルトにとって、「意志」は霊的な行為の起点であり、それが善である限り、それに伴う光が“畏れ”を照らし守るという構図です。
- ここには、「清らかな意志は、行動や態度にも光をもたらす」という教えが込められています。
🔹 4. 「鋭いまなざしと、人間の忘却を打ち払う力」
- 全身の目は、精神的倦怠や、神の正義に対する無関心を見抜き、目覚めさせる象徴です。
- 人は日々の中で神の正義を忘れがちですが、「畏れ」の力はそれを常に思い起こさせてくれます。
- この像は、「覚醒した意識の象徴」でもあり、スピリチュアルな自己管理の大切さを表しています。
🔹 5. 「弱き人間の問いかけも、決して見逃されない」
- これは、「畏れ」が真に目覚めている意識であり、すべての問い・悩み・思考の変化を見届けているということを示しています。
- 神は遠い存在ではなく、“畏れ”という霊的な感受性を通して、私たちと常に対話しているという深い希望のメッセージです。
- また、“問いかけが見逃されない”ということは、私たちの魂のつぶやきさえ、見守られているという安心にもつながります。
Message 3:霊において貧しい者たちについて
本文
そして、「主を畏れる心」を象徴する像の前に、もう一つの像――幼子の姿が現れます。
その子は、控えめな色のチュニックに白い靴を履いていました。
これは、「主を畏れる心」が先導するとき、“霊において貧しい者たち”がそれに従うことを意味しています。
「主を畏れる心」は、心の高ぶりや誇りを求めず、むしろへりくだった心を愛するこの“霊の貧しさ”と深く結びついているのです。
霊において貧しい者は、自らの正しい行いを誇ることなく、それを神に帰する心を持っています。
そしてそれゆえに、控えめなチュニックを身にまとい、誠実に神の御子の静かな足跡をたどって歩むのです。
その頭上には、山の上に玉座に座す方からの大いなる栄光が降り注ぎ、あまりのまばゆさに、その顔を直視することすらできません。
なぜなら、すべての被造物を統べる御方は、訪れの中でこの“霊の貧しさ”に力と祝福を授けられたからです。
しかし、その意志の深淵は、弱く儚い人間の思考では到底測り知ることはできません。
なにしろ、天の富を有するその御方ご自身が、謙虚に“貧しさ”を選ばれたのですから――。
キーワード解説
🔹 1. 「幼子の像」
- この像は、「霊において貧しい者」の姿を象徴しています。
- 幼子というモチーフは、純粋さ・無垢さ・依存性・謙遜の象徴であり、「主の前に立つ者の理想的な在り方」を表しています。
- これはマタイ5:3の「心の貧しい者は幸いです。その人たちは天の国を持っているからです」という言葉とも深く共鳴します。。
🔹 2. 「控えめなチュニックと白い靴」
- 「控えめなチュニック」は、誇示せず、地味であることを尊ぶ姿勢を象徴しています。
- 「白い靴」は、清らかな歩み、神聖な道を歩もうとする意志を示しています。
- これは外見の謙遜さと、内面の誠実さの両立を表しており、真の霊性は見えない部分にこそ宿るというメッセージとも取れます。
🔹 3. 「主を畏れる心が導き、霊において貧しい者が従う」
- ここでは、「畏れ」が霊的リーダーシップの象徴、「貧しさ」が従う者の姿勢として描かれています。
- この構造は、霊的成長にはまず神に対する深い敬意と謙遜が必要であるという、ヒルデガルトの信仰哲学を体現しています。
🔹 4. 「行いを神に帰すること」
- 自らの正しさや成果を自分のものとせず、神の働きとして認める心。
- ここに「霊的貧しさ」の核心があります。
- これは自己否定ではなく、すべてを神と共に生きるという在り方であり、真の自由と喜びを生む源でもあります。
🔹 5. 「御子の静かな足跡をたどるう」
- この表現は、イエス・キリストの謙遜と従順の生き方を象徴しています。
- “静かな足跡”という描写には、激しさや主張ではなく、静かで一貫した霊的な歩みへの呼びかけが込められています。
- まるで香りのように、内なる徳が自然に放たれる生き方を示唆しています。
🔹 6. 「神の栄光がその上に注がれ、顔を見つめることすらできない」
- ここで語られる栄光は、天的な訪れとしての神の力の象徴です。
- それは人間の目にはあまりにまばゆく、理解しきれないもの。
- ヒルデガルトはここで、神の恩寵と栄光は、謙遜な者の上にこそ注がれるという霊的真理を語っています。
🔹 7. 「天の富を有する神が、謙虚に貧しさを選んだ」
- 最後のこの一文には、イエス・キリストの受肉と貧しさの神学が凝縮されています。
- この逆説(豊かさの中にあっての貧しさ)は、霊的価値観の核心であり、神の愛と同化した生き方のモデルを示しています。
🌿 まとめ|神の御前に立つとき、私たちは何を学ぶのか
Vision Iの最初の3つのメッセージでは、ヒルデガルトの霊的なまなざしを通して、神の王国の揺るがぬ安定、主を畏れる心のまなざし、そして霊の貧しさに宿る祝福が描かれました。
それは、ただの比喩や象徴ではなく、現代を生きる私たちの心の在り方を映す鏡でもあります。
✨ 浮かび上がるテーマたち
- 🔹 揺るがぬ存在に身をゆだねる信頼
- → 私たちの現実がどれほど揺らいでも、永遠に変わらない“何か”がある。
神の王国とは、変化の時代における魂のよりどころなのかもしれません。
- → 私たちの現実がどれほど揺らいでも、永遠に変わらない“何か”がある。
- 🔹 すべてを見つめる「畏れ」という守り
- → 畏れとはただの恐怖ではなく、正義と調和を守る目でもあります。
このまなざしを、私たち自身も日常に持つことができるかもしれません。
- → 畏れとはただの恐怖ではなく、正義と調和を守る目でもあります。
- 🔹 静けさと謙遜に宿る力
- → 成し遂げたことを誇らず、すべてを神に帰す心は、
人を自由にし、軽やかにし、真の祝福へと導いてくれるのです。
- → 成し遂げたことを誇らず、すべてを神に帰す心は、
✨Vision I:「神が玉座に座し、ヒルデガルトに御姿を現す」に添えられた6のメッセージ
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※Scivias、またはヒルデガルドについては、こちらをご覧ください。
Scivias ― ヒルデガルトの神秘ヴィジョン集
※Scivias (英語版)原文:コロンビア大学https://www.columbia.edu/itc/english/f2003/client_edit/documents/scivias.html
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