ヒルデガルト『Scivias』目次|三部構成と幻視一覧



このページは、ヒルデガルト『Scivias』の全体構成を一望するための目次です。
本文の翻訳はこれからですが、まずは全体の流れを掴めるように、三つの部と各幻視の内容を原文の構成に沿ってまとめています。
まずは構造を掴み、全体の輪郭を見渡すところから始めてください。



Sciviasの全体像

道は、三つの流れとなってあなたの前に開かれます。

『Scivias』は、Part 1〜3から成り、合計26の幻視(Vision)で構成されています。
Part1は「創造と人間の位置づけ」を土台として、象徴世界を通して神の秩序を示し、Part2は「救いの神秘と教会の姿」を中心に、秘跡と共同体のあり方へ視野を広げます。
Part3では、徳・教会・終末へと展開しながら、世界が神の秩序の中でどのように完成へ向かうのかを、より大きな構図で描き出します

  • Part1:6つの幻視
    • 神の国の力強さと愛、創造と堕落、人間と魂の歩み
  • Part2:7つの幻視
    • 三位一体、教会(花嫁)、聖霊の賜物、秘跡と奉仕、正義と裁き
  • Part3:13の幻視
    • 徳の象徴、霊的教え、教会の歩み、終末と復活、天上の賛歌

※翻訳前のラテン語版に関してはこちら
ヒルデガルド『Scivias』目次ラテン語(展開形)|原文参照と目次



Part1

  • Vision1
    • 神の国の力強さと愛徳について。
    • また愛について。
    • 心の貧しい者を守ることについて。
    • そして神には何ひとつ隠れないということについて。
  • Vision2
    • 天使たちの由来について。
    • ルシフェルの堕落について。
    • そこから地獄が成ったことについて。
    • 結婚とその原因について。
    • 汚れ(不浄)について。
    • 楽園について。
    • アダムについて。
    • その他いくつかの事柄について。
    • 二つの卓越した徳について。
  • Vision3
    • 天蓋(大空)の位置、太陽の位置、月の位置、星々の位置、風の位置、雷鳴の位置について。
    • 人々の道徳について。
    • そして、これらが何を意味するのかについて。
  • Vision4
    • 魂の幕屋と巡礼(遍歴)について。
    • 主の知について。
    • 偶像について。
    • 人間に関わる“乗り物/媒体”と、その原因について。
    • 感覚について。
    • 魂について。
    • 知性について。
    • 意志について。
    • 理性について。
    • 人間に向けられた主の御業について。
    • さらに、与えられているその他の事柄について。
  • Vision5
    • 建てられた会堂の形と色について
    • そしてそれらが何を意味するかについて。
  • Vision6
    • 驚くべき悪魔(悪霊)の被造物について
    • その姿について
    • 人々の位階(秩序)の驚くべき称賛について
    • そしてそれが何を意味するか。

Part2

  • Vision1
    • 父なる神の“燃える(霊的な)導き”という測り知れないものについて。
    • 御言(みことば)について。
    • 第一の素材(根源の質料)の区別について。
    • アダムとアブラハム、そして他の人々について。
    • 預言者たちと洗礼者ヨハネについて。
    • 愛について、そして主の秘められたご計画について。
    • 死、埋葬、復活、昇天について。
  • Vision2
    • 一つの本質における三つの位格について――さまざまな比喩を通して。
  • Vision3
    • 神の花嫁である教会の形と生成について。
    • 使徒たちと殉教者たちについて
    • また聖なる紐(帯)について。
    • 真の三位一体の秘跡について
    • “結び合わせるもの”と“揺れ動く糸”について。
  • Vision4
    • 聖霊の燃え立つ賜物の甘美さについて。
    • また、教会の子ら(信徒たち)の多様でさまざまなあり方について。
  • Vision5
    • 使徒たちと、ピグメンタリイ(香料・薬剤・絵具などを扱う職能の人々)と、修道規則に従う者たちについて。
    • また、幾重にも重なる冠としての処女性について。
    • 主の“塗油(傅油)”の香りを帯びる人々について
    • 衣服の新しさについて。
    • 教会の三重の制度(位階・組織)について。
    • 不名誉(悪名)を負う者たちについて。
    • さらに、その他きわめて多くの事柄について。
  • Vision6
    • 十字架にかけられたキリストと、教会の婚姻(花婿キリストと花嫁なる教会)について。
    • また、天使たちの奉仕と、きらめく光について。
    • さらに、天に関わるところ――祭壇の上で司祭が秘義(聖なる神秘)を執り行うことについて。
    • 「交わり(コミュニオン)」に関する五つの多様性について。
    • 主の御体について。
    • 教会の奉仕者(聖職者)の位階(秩序)と貞潔について。
    • そして宦官について。
    • 人間のさまざまな罪について。
    • そのほか多くのことについて。
  • Vision7
    • 正義(義)と信仰についての全般。
    • 主の律法について。
    • 恐るべき蛇について。
    • 聖なる法廷(裁きの場)について。
    • また、ある裁きの場における、他の霊的存在と聖なる者たち(の霊)に関する“神性”について。

Part3-1

  • Vision1
    • 巨大な石と、その上にある白い雲、そしてその雲の上にある丸い玉座について。
    • 玉座に座する光り輝く“生ける者”について。
    • そこから垂れ下がる理解を超えた輪について。
    • また大きな星と、(それぞれに伴う)小さな閃き、そしてカーバンクル(紅玉)について。
    • それらが何を意味するのかについて。
  • Vision2
    • 前述の石の場面にある広い山について。
    • さらに、同じ白い雲の上に斜めに置かれた四角形の建造物について。
    • またひと続きの造りの壁と、防御の胸壁・櫓(バトルメント)について。
  • Vision3
    • 徳を表す五つの像について。
    • そこには緑の炎があり、各々が固有の印を持つ。これらは一つの炎を示しており、その炎が徳の息吹と姿・あり方を象徴する、ということについて。
  • Vision4
    • 都市の柱と、その鋭い角について。
    • また、族長たち・預言者たち・使徒たち(殉教者のしるしを伴う者たち)について。
    • 人々(人間の群れ)、主の知(認識)、三重の鞭(=三つの懲らしめ)、そして神の懲らしめと慰めのあり方 について。
  • Vision5
    • 驚くべき形の「頭部(中心となる部分)」と三つの事柄について。
    • また教会の家(教会堂)に関する訴え・献堂(奉献)、十分の一(献金)と教会の事柄、さらにその他きわめて多くの事柄 について。
  • Vision6
    • 霊的な教えについて。
    • また、門について──それは一つの門であり、梯子そのものでもある──。
    • さらに、霊的な事柄と「梯子(段)」に関わる事柄について。
    • これらにおいて、また種々の区分の中で、あなたはそれらの原因と相違を導き示したことについて。
    • 七つの徳について。また、それらがいかに立つのか。
    • そして私たちがそれらの意味(象徴・意義)をどのように理解するのかについて。
  • Vision7
    • 驚くべき、言い尽くせない柱について。
    • それが童貞(純潔)/乙女たちに関して何を示すのか、また人の諸人格の違いについて。

Part3-2

  • Vision8
    • 巨大で影を帯びた柱について。
    • 八つの徳の「影(陰影)」について。
    • また、神の恵みによる、蜜のように甘く快い諭しを携えるプリンス(指導者)について。
    • さらに、聖霊の七つの賜物について。
    • それらがどのように成り立ち、私たちが前述の徳の象徴的意味をどのように理解するか。
  • Vision9
    • 人々のうちにある、あらゆる最も光り輝く徳と、そこに伴う言葉について。
    • また、多くの原因について。
    • それらが教会の中でどのように存立しているか、そして私たちが前述の諸徳の象徴的意味を理解することについて。
  • Vision10
    • 七つの段階について。
    • また、その上に座が置かれ、さらにその上に生けるものがあることについて。
    • 甘い響きをもつ雲が、この不浄なもの(この世の汚れ)へ向けて臨むことについて。
    • また、一つの雲について。
    • 五人の男について。彼らがどのように立つのか、そして私たちがそれらの象徴的意味を理解することについて。
  • Vision11
    • 五つの獣と預言者たちについて。
    • また、嘆きの丘の上にある五つの頂(突起/頂点)について。
    • 前に述べられた若者と、怪物のような頭をもつ女性の姿の像について。
    • 支配者たちのもとでの苛烈な迫害について。
    • さらに、エリヤとエノクに関する奇跡と前兆、そして世界の終わりについて。
  • Vision12
    • 激震と叫び声について。
    • 稲光と雷鳴の荒れ狂う力について。
    • 山々と森の崩れについて。そして復活について。
    • 印された者と印されない者について。
    • 神の花々について。
    • すでに裁かれた者と、これから裁かれるべき者について。
    • 叫び声の変化について。
  • Vision13
    • この上なく光り澄んだ大気(光の空気)について。
    • 驚くべき、そして区分された音楽の諸類(音楽の体系)について。
    • 聖母マリアを讃える賛歌のシンフォニアについて、
    • またその天上の喜びについて。
    • さらに、すべての聖人たちに関わる賛美/喜びについて。


『Scivias』:目次ガイドへ

ベネディクト会修道女ヒルデガルトの幻視を象徴する肖像(Sciviasガイド)

『Scivias』は、ヒルデガルトの幻視とその解釈を通して、創造と救い、そして秩序を辿る代表作です。
象徴的なヴィジョンは、理解を急がず順を追って読むほど、聖書の理解と祈りの輪郭を静かに深めていきます。
まずは全体像を掴むためにガイド(目次)へ進み、序文で呼吸を整えてから、本編へお入りください。


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