Scivias Vision II|神殿の純潔と性の秩序【日本語訳と解説】


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  1. Message 19 :結婚には成熟が必要であり、正しい関係において行われるべきです
  2. Message 20 :不正と欲望による汚れを避けることについて
  3. 🌿 まとめ|魂が“愛と身体”の聖性を取り戻すとき
  4. ✨Vision II:「創造と堕落」に添えられた33のメッセージ
  5. 感想ノート

「神はなぜ、“愛し合うこと”に秩序を定められたのか?」

情熱や欲望は自然なもののように見えて、神の視点から見れば混乱の種となることもあります。
本当の意味で「愛する」とは何かを、もう一度見つめ直すときです。


※こちらの画像は、Vision IIの内容をもとに新たに画像生成したものです
※こちらの画像は、Session4の内容をもとに新たに画像生成したものです

Message 19 :結婚には成熟が必要であり、正しい関係において行われるべきです


本文

男性が、血管に血が満ちて力が備わる年齢──すなわち成熟し、子をなす力を持つ年齢に達したとき。

彼は、節度と秩序のうちに定められた結婚を通じて、同じく「熱の時期」にある、すなわち生殖能力を備えた女性を、妻として迎えるべきです。

その女性は、慎み深く彼の種を受け入れ、
正しき道の上で子を産むことが求められているのです。


キーワード解説

🔹 1.「成熟した年齢であることの意味」

  • ここで言う「成熟」とは、単に身体的な成長だけでなく、神が与えた生の目的を理解できる精神的な成熟を含みます。
  • 「血が満ち、精が備わる」とは、創造の力を授かる段階を象徴しています。
  • 神の秩序の中での結婚は、この成熟を前提に成立するものとされています。

🔹 2. 「女性の“熱の時”とは」

  • ヒルデガルトは、生殖に適した“熱”のある時期を女性の結婚適齢期としています。
  • これは生物学的側面だけでなく、心と体の準備が整い、聖なる結合を受け入れる状態を指しています。
  • “慎み深く受け入れる”という表現に、神聖な節度が求められていることが読み取れます。

🔹 3. 「結婚の制度は神の秩序」

  • “法により定められた結婚”とは、神と人との契約に基づいた制度です。
  • これは人間の勝手な情欲や気まぐれではなく、創造と愛を結ぶ神聖な枠組みの中にあるべきものとされています。
  • だからこそ、性的関係も結婚の中でのみ、清く正しいものとして祝福されるのです。

🔹 4. 「子を産むという“正しき道”」

  • ここでの「正しき道」とは、神の意思に沿って生命を育む営みを意味します。
  • それは命を“受け継ぐ”という営みであり、愛と信仰の実りでもあります。
  • そのようにして生まれる子どももまた、神の祝福の下に育まれていきます。

🔹 5. 「無秩序な結合への警鐘」

  • この教えは、“若さ”や“情熱”だけを根拠に結ばれる関係への警鐘でもあります。
  • 成熟していないうちに結婚や性的関係を持つことは、神の秩序に背くことと見なされています。
  • 節度と理解を欠いた結びつきは、しばしば罪の入り口となるのです。

🔹 6.「肉体と霊の一致

  • ヒルデガルトは一貫して、霊的真理が肉体のあり方にも反映されるべきであると語っています。
  • 結婚においても、ただの身体的な一致ではなく、神を中心とした霊と霊の結びつきが前提とされます。
  • そうした結合こそが、地上的な営みに永遠の意味を与えるのです。


Message 20 :不正と欲望による汚れを避けることについて


本文

しかし、人はまだ体が成熟していないうちに、過剰な欲望によって精を漏らしてはなりません。
もし、その種子が正しく凝固するために必要な熱を持たないうちに、欲望に駆られてそれを撒こうとするならば、それは悪魔のそそのかしによって罪を犯している証となるのです。

そして、すでに強い欲望を持つようになった人であっても、その力を限界まで行使してはなりません。
もし彼がそのように悪魔の声に従うなら、それは悪魔的な行為であり、自らの体を卑しめることとなり、まったくもって正しいことではないのです。

人は自然の教えに従い、その熱と種の力をもって、妻との正しい道を求めなければなりません。
その行為は、人間としての知性と、子を望む意志に基づいてなされるべきなのです。

しかし、わたしは妻が月のもの(生理)にある期間には、この営みをなすことを望みません。
なぜならこの時期、女性の身体はすでに血の流れに苦しみ、子宮の奥まった部分が開いているため。
もしそこに精が受け入れられても、血の流れとともに外へと流されてしまい、成熟した種が無駄にされる恐れがあるからです。

この時、女性は痛みに耐え、まるで牢に囚われたかのように、出産の苦しみの一部を味わっているのです。
わたしはこの痛みの時を免除することはしません。なぜならこれは、エヴァが実を味わって罪を受胎したときに与えた痛みだからです。

しかしだからこそ、この時期の女性は、深い癒しと愛をもっていたわられるべきなのです。
女性は秘められた知識の中で慎みを保つべきですが、それでも、わたしの神殿に入ることを禁じられてはなりません。

信仰によって謙遜に仕え、自らの救いのために神殿に入ることは、認められているのです。

けれど、わたしの子の花嫁(教会)は常に完全であるがゆえに、もし人が打撃によってその肢体が裂け、傷口が開いている場合、それは重大な必要に迫られた場合を除き、神殿に入るべきではありません。
なぜならそれは、神の神殿であったアベルの完全な肢体が、兄カインによって残酷に打ち砕かれたことと同じような「破壊」の象徴となるからです。


キーワード解説

🔹 1.「未成熟な性交渉の禁止」

  • 身体が成熟する前、特に精が十分な熱を持たない段階での性行為は避けるべきとされています。
  • これは「悪魔のそそのかしによる罪」とされ、人の本性に反する行為とみなされています。
  • 性の営みには節度と目的意識が必要であるという教えです。

🔹 2. 「欲望の暴走は身体と魂を汚す」

  • たとえ成熟した後であっても、欲望のままに行為を行うことは「悪魔的な行為」とされます。
  • それにより、自らの身体を卑しめ、魂をも穢すことになると警告されています。
  • 肉体は神に与えられた尊き器であり、乱用してはならないという思想が背景にあります。

🔹 3. 「自然と理性に基づく結びつき」

  • 性行為は、人間の自然な欲求として存在しますが、「理性に基づいた子の誕生への意志」が伴うべきとされています。
  • 夫婦の間で行われる節度ある営みは、人間本来の在り方として肯定されます。
  • 信仰と自然の摂理が調和する形が理想とされます。

🔹 4. 「月経期間中の交わりの禁止」

  • 女性の月経中の性行為は、身体的にも霊的にも避けるべきものとされています。
  • 子宮が開いている時期に精が入ると、種子が流されて無駄になる可能性があるためです。
  • また、この時期は女性が苦しむ期間であるという配慮の観点も含まれています。

🔹 5. 「月経期は出産の痛みの象徴」

  • この痛みは、エヴァが罪を犯した結果として与えられたものとされ、女性が担う神聖な役割の一部と解釈されています。
  • よって、女性はこの時期を「自らの祈りと沈黙の時間」として尊ばれるべき存在とされます。
  • 同時に、男性はこの期間、深い慈しみと癒しの心をもって寄り添うことが求められます。

🔹 6. 「月経中の女性と神殿の関係」

  • かつては月経中の女性が神殿に入ることを忌避される場合もありましたが、本メッセージでは「謙遜な心による礼拝は信仰によって認められる」とされています。
  • 女性の霊的価値は、生理的状態によって否定されるものではないというメッセージが含まれています。

🔹 7. 「男性の肉体的欠損と神殿への出入り」

  • 男性が外傷などで身体の一部を失った状態では、神殿への出入りは原則として控えるべきとされています。
  • これは神の神殿(身体)の完全性が象徴的に重視されるためです。
  • 例として、アベルの完全な身体がカインに壊されたことが挙げられ、神殿の穢れとして描かれています。

🔹 8. 「性の営みの聖なる目的」

  • 本メッセージ全体を通して、性は「快楽や欲望のため」ではなく、子を授かるという神聖な目的のもとに行われるべきとされています。
  • その行為は人間の尊厳に基づき、慎みと配慮の心、神への畏れの中でなされるものとされています。


Message21:「出産後や処女性の喪失後の女性の神殿への出入りについて


本文

ですから、女性が出産をした場合も、わたしが与えた律法に従ってでなければ、わたしの神殿に入ってはなりません。
なぜなら、彼女の秘められた部分が開かれたことで、わたしの神殿の聖なる秘儀が、男性にも女性にも属するいかなる痛みや汚れによっても穢されることのないようにするためです。

最も純粋な処女である女性が、わたしの御子をお産みになったとき、彼女は罪の傷を一切受けずに、完全なままでした。
したがって、わたしの独り子の名のもとに奉献された聖所は、傷や打撲などの汚れによって触れられることなく守られなければなりません。
それは、わたしの御子が「処女から生まれた」という完全性を、ご自身の中で深く知っておられたからです。

ですので、処女性の完全性を男性との関係で破った女性もまた、その傷が癒えるまでの間、堅実な教会の教えに従って、神殿への出入りを慎まなければなりません。
それは、彼女が「汚れの打撲」を受けた状態にあるからです。

というのも、教会がわたしの御子の花嫁として、十字架の木の上で彼と結ばれたとき、彼女(=教会)は自らを隠し、御子が弟子たちに福音の真理を全世界に伝えるよう命じられるまで、公に姿を現さなかったからです。
その後になって、教会は公然と立ち上がり、霊と水による再生の中で、彼女の花婿の栄光を宣べ伝えたのです。

このようにして、夫と結ばれた処女もまた、同じように振る舞うべきです。
つまり、教会の見解が示す時までは、慎ましく恥じらいの中に自らを留め、隠された愛の中で夫に身を委ねたのちに、初めて公にその姿を現すようにするのです。


キーワード解説

🔹 1.「処女性と聖所の純粋性の関係」

  • 神の聖所(神殿)は、完全性と無垢を象徴する場所として扱われます。
  • そのため、処女性を失った後の「肉体の傷」も、象徴的に神殿を穢すとされました。
  • これは、マリアが「傷なき処女」として神の子を産んだことに由来します。

🔹 2. 「出産後の女性の一時的な制限」

  • 出産後の女性は、身体的な開口や血の流出によって神殿の神聖性と区別される存在と見なされました。
  • よって律法に基づき、ある一定期間、神殿への参入を控える必要があるとされました。

🔹 3. 「傷や汚れ=象徴的な分断」

  • ここで言われる「傷」や「打撲」は、霊的にも肉体的にも“完全性の欠如”を意味します。
  • 神の神殿(特に聖体や祭壇)はその完全性を象徴するため、損なわれたものとの接触を慎むという規律がありました。

🔹 4. 「マリアの処女性と聖所の完全性」

  • マリアは、出産後も処女性を保った「聖なる器」とされます。
  • そのイメージが、神殿の完全性と結びつけられ、他の女性との明確な対比が形成されました。

🔹 5. 「『教会=キリストの花嫁』の比喩的構造」

  • 教会はキリストの「花嫁」とされ、十字架上でその婚姻が成就したと表現されます。
  • この婚姻は霊的な結びつきであり、最初は“隠されたもの”として存在し、のちに公に宣べ伝えられます。

🔹 6. 「女性の慎みと教会の姿勢の類比」

  • 結婚した女性は、一定の期間、慎み深く控えめにふるまうことが理想とされました。
  • これは、初期の教会が内に信仰を保ちつつ、時期が来てから公に活動した姿と重ねられています。

🔹 7. 「教会の教えに基づく回復の期間」

  • 肉体的な変化や傷を受けた女性が神殿に再び入るには、教会の定める期間と教えに従う必要があります。
  • これは身体的な癒しだけでなく、霊的・象徴的な浄化の意味も含まれています。

🔹 8. 「神殿=神の完全性の象徴」

  • 神殿は、神の御子の完全さや純粋さを象徴する場所であるため、いかなる「傷」や「汚れ」も排される対象とされます。
  • この思想は、旧約・新約両方に共通する神聖空間の保持という価値観に基づいています。


🌿 まとめ|魂が“愛と身体”の聖性を取り戻すとき


メッセージ 19〜21では、ヒルデガルトを通して「結婚」「性の秩序」「神殿の神聖さ」に関する神の教えが語られます。
それは単なる道徳や禁忌ではなく、“命の神秘と魂の秩序を守るための“聖なる設計”として示されています。

人間の身体は、命を生み出す神秘の場。だからこそ、欲望ではなく誠実と節度によって交わることが求められています。
また、女性の身体の変化や結婚・出産に伴う霊的な影響にも、神は深い意味を見出しておられ、
その“傷”が癒えるまでの時間さえも、神聖な沈黙と癒しの時として尊ばれているのです。


浮かび上がるテーマたち

  • 🔹 結婚とは、成熟した者が誠実に結ぶ神聖な契約である
    • Message 19では、男性が「血が満ち、力が整った年齢」になってから結婚することが語られます。
    • これは、生命を生む責任精神的成熟を伴わないままの性的行為が、欲望に支配された不調和な行いとなることを神が戒めているからです。
    • 愛とは、魂の成熟と、創造主の意図に従う謙虚さの中に花開くべきものなのです。
  • 🔹 欲望の暴走は、魂と身体を汚す“悪しき業”である
    • Message 20では、過剰な情欲や未熟な性行為が「悪魔の誘い」であるとされ、それが身体と神の意志を冒涜する行為になりうることが語られています。
    • 神は「人間本来の自然の導き」に沿って、子を生むという目的と愛情に基づいた交わりを尊ばれています。
    • また、女性の月経期に交わることは、「命を迎える準備が整っていない時期」であり、魂と肉体の調和を損ねるものとして慎むべきとされています。
  • 🔹 神殿とは“無傷と純潔”の象徴である
    • Message 21では、女性が出産や性交渉後に一定期間神殿に入らないようにすることの意味が語られます。
    • これは、女性の身体の“傷”=霊的変化を「穢れ」としてではなく、命を迎えた神秘とその回復の時間として見守る視点です。
    • また、神殿は「無傷の象徴」としてマリアの処女性を重ね合わせられ、霊的にも肉体的にも純潔が象徴される空間であるべきという、聖なる秩序が示されています。
  • 🔹 慎みと沈黙の中に、霊的な回復と光がある
    • 交わりや出産を経験した女性に対し、すぐに“公”に戻るのではなく、しばしの静寂と慎みの時を過ごすことが示されています。
    • それは、マリアが福音の宣教に出るまで“隠されていた”ように、霊的回復の期間が尊ばれるべきであることを意味しています。
    • 慎みとは抑圧ではなく、「霊の整えと再生の時間」なのです。


✨Vision II:「創造と堕落」に添えられた33のメッセージ


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【メッセージ目次一覧】

Scivias|創造と堕落

Session.1 天使の忠誠とルシファーの堕落、地獄の創造
Message 1~3 誇りと忠誠の狭間で
Message 4-6 地獄・堕落・神の秩序

Session.2 地獄の存在、悔い改めの重要性、悪魔の欺瞞、結婚の神聖さ
Message 7-9 悔い改め・欺き・原罪
Message 10-12 誘惑・結婚・創造

Session.3 欲望の制御、近親婚の禁止、キリストによる償いの役割
Message 13 結婚・欲望・悔い改めと救い
Message 14-15 罪なき御子と魂の救い
Message 16-18 神の秩序と血の尊厳についての教え

Session.4 結婚における成熟と秩序、性の倫理、純潔の価値
Message 19-21 神殿の純潔と性の秩序
Message 22-24 貞潔と欲望のはざまで神とつながる道

Session.5 神のまなざしに照らされる人間の自由と責任
Message 25-27 創造の秩序と神の呼びかけ
Message 28-30 人間が試される理由と楽園の真意

Session.6 人間の救済と、謙遜と愛の重要性
Message 31-33 謙遜と愛の力で悪を砕く



※Scivias、またはヒルデガルドについては、こちらをご覧ください。
Scivias ― ヒルデガルトの神秘ヴィジョン集

※Scivias (英語版)原文:コロンビア大学https://www.columbia.edu/itc/english/f2003/client_edit/documents/scivias.html


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