「あなたの“信仰”は、知識としてではなく、生き方として息づいていますか?」
信じるとは、ただ知っていることではなく、日々の選択と行動に宿るもの。
その歩みは、あなたをどこへ導いているでしょうか。


Message 4:この件についてのヨブの言葉
本文
ヨブはこの件について、こう語っています――
「悪しき者の灯火は消え、大いなる洪水が彼らを襲うだろう。
神は御怒りの苦しみを彼らに分かち与える。
彼らは風の前のもみ殻となり、つむじ風に散らされる火花のようになる。」
(ヨブ記11章17〜18節)
これはこういう意味です。
神を畏れず、逆らう者たちが、偽りの繁栄のもとに生み出す放縦な悪の穢れは、彼らの肉の意志に刻まれた不名誉の印のようなものです。
彼らは、誰も自分たちを打ち倒せないと思い上がり、怒りの炎にまかせて、自分たちに立ち向かうものを焼き尽くそうとします。
しかし、神の復讐の時が訪れると、この穢れは地面に踏みにじられ、至高の裁きによって、天の下にあるすべての者から怒りをもって退けられるのです。
なぜなら彼らは、神にも人にも害を及ぼす存在だからです。
そのため、神は彼らに欲するものを与えず、彼らは人々の間に散らされ、狂気の怒りの中で苦しみに苛まれるのです。
彼らは、神が許さないものを手に入れようと燃え上がりながらも、決してそれを得ることができず、悶え苦しみます。
こうして彼らは、神から引き離され、神にも人にも善をなすことのできない、まったく無益な存在となるのです。
神のまなざしのもと、彼らは命の種から切り離され、聖霊の恵みの雨を受け取ることもできず、悪しき評判の乾いた味わいの中で滅びへと向かうのです。
キーワード解説
🔹 1. 「悪しき者の灯火は消え」
- 灯火は本来、生命や希望、霊的光を象徴するもの。
- ここでは、悪しき者たちの生命力・繁栄・栄光が、やがて消え失せる運命にあることを示しています。
- 神を畏れぬ者は、一時的に輝いているように見えても、必ず滅びへと向かうという霊的真理が込められています。
🔹 2. 「洪水が彼らを襲う」
- 洪水は神の怒りや裁き、全てを一掃する破壊的力の象徴。
- 堕落した者たちは、やがてこの圧倒的な力によって洗い流され、跡形もなくなることを表しています。
- 旧約のノアの洪水とも共鳴するイメージです。
🔹 3. 「神の怒りの苦しみを分かち与えられる」
- 神の怒りとは、単なる激情ではなく、正義の裁きとしての怒りを意味します。
- それは悪しき者たちに苦しみとして降り注ぎ、魂の内側から崩壊させていきます。
- 正義を冒涜する行為への報いは必ず訪れるという霊的警告です。
🔹 4. 「風の前のもみ殻、つむじ風に散らされる火花」
- もみ殻も火花も、力を持たない無力な存在として描かれています。
- これは、神の力の前で誇り高ぶる者たちが、いかに儚く脆いかを象徴しています。
- 彼らの存在は、つむじ風に吹き飛ばされる塵にすぎないと強調されています。
🔹 5. 「放縦な悪の穢れ」
- 偽りの繁栄や、神を畏れぬ態度から生まれる道徳的崩壊を指しています。
- 外側は豊かに見えても、内側では腐敗と堕落が進んでいるという、見かけと内実の恐ろしい乖離を描いています。
🔹 6. 「神と人に害を及ぼす存在」
- 傲慢な魂は、神への冒涜だけでなく、周囲の人間にも害をもたらします。
- 悪意と傲慢は周囲に伝染し、社会全体に混乱と破壊を招くため、神はこれを断罪します。
- ヒルデガルトは、罪の影響は決して個人だけにとどまらないことを明確に示しています。
🔹 7. 「狂気の怒りに苦しみ、散らされる」
- 欲望が満たされないことへの狂気のような怒りに囚われ、内側から崩れていく様子。
- 彼らは世界に居場所を失い、苦しみの中でさまよい、霊的にも孤立していきます。
- 自己中心的な欲望の果てに待っているのは、破滅と孤独だけであることを描いています。
🔹 8. 「聖霊の恵みの雨を受け取れない」
- 聖霊は魂を潤し、命を育む存在ですが、傲慢な者たちはその恵みを受け取ることができません。
- 彼らは乾いた魂のまま、悪しき評判の中で朽ちていきます。
- 恵みを受け取るには、謙遜と開かれた心が必要だという重要な霊的教訓です。
Message 5:地獄について──その貪欲さで魂を飲み込むもの
本文
あなたに示された広く深い大きな穴――
それは、地獄です。
その中には、あなたが見たとおり、あらゆる悪徳の広がりと、喪失の深淵が満ちています。
地獄は、まるで井戸の口のような形をした入り口を持っています。
そこからは、燃える煙とひどい悪臭が噴き上がっていました。
なぜなら、地獄は魂を飲み込もうとするその貪欲さゆえに、甘美さや優しさを装って近づき、倒錯した欺きによって魂たちを滅びの苦しみへと誘うからです。
そこには、黒煙を立ち昇らせる燃え盛る炎と、沸き立つような死の悪臭が満ちています。
これらの恐るべき責め苦は、もともと至高の善から背を向け、それを知ろうとも理解しようともしなかった悪魔とその追随者たちのために用意されたものです。
彼らは、善を知らなかったからではなく、大いなる誇りによって、善を侮り、軽んじたために、あらゆる善から追放されたのです。
では、これは一体何を意味するのでしょうか――?
キーワード解説
🔹 1. 「広く深い大きな穴」
- このヴィジュアルは、地獄の本質を象徴しています。
- “広さ”はあらゆる悪徳(vices)の拡がりを、“深さ”は救いようのない喪失(losses)の深さを意味します。
- ヒルデガルトは、地獄を空間としてだけでなく、霊的な堕落の構造として描いています。
🔹 2. 「井戸の口のような入口」
- 地獄の入口は、まるで日常に溶け込んだ“井戸のような形”であり、一見わかりづらいものとして表現されています。
- これは、地獄への入り口が思いがけない形で私たちの前に現れるという、霊的な警告でもあります。
🔹 3. 「甘美さと優しさを見せる地獄」
- 地獄は、恐怖ではなく誘惑としてやってくる。
- その“甘さ”に引き寄せられた魂は、気づかぬうちに破滅の中へと導かれていきます。
- ここでは、罪の入り口がいかに魅力的に装われているかが強調されています。
🔹 4. 「倒錯した欺き」
- 地獄が用いるのは“力”ではなく、“欺瞞”。
- これはサタンの特徴でもあり、真理のふりをした偽りによって魂を惑わせます。
- ヒルデガルトは、堕落の根源にあるのは知ろうとしない態度と自己中心性であると描きます。
🔹 5. 「黒煙と燃え盛る炎」
- 地獄の内部は、光を奪い、苦しみを与える場所。
- “黒煙”は視界を曇らせ、霊的盲目の象徴です。
- “燃え盛る炎”は、内面から魂を焼き尽くす自己破壊の炎を表しています。
🔹 6. 「悪魔とその追随者たち」
- もともと光の存在であった彼らが、至高の善を拒み、堕落した存在です。
- 彼らは神を知る機会を持っていたにもかかわらず、それを侮ったことで地獄の裁きを受けました。
- 知識の欠如ではなく、誇りによる拒絶こそが、地獄に至る本質だと示されています。
🔹 7. 「善を知ろうとも理解しようともしなかった」
- これは単なる無知ではなく、意図的な回避=霊的な怠惰と拒絶を意味します。
- 神の愛に心を開かず、自らの誇りに固執した者たちは、結果として善から遠ざかっていきました。
- ここには「選ばなかった責任」の重みが示されています。
🔹 8. 「命の源から切り離される」
- 彼らは、命の本質=神とのつながりから完全に断たれた存在です。
- その状態は“無益”“霊的死”“永遠の分離”を意味し、地獄とは単に苦痛の場ではなく、永遠の孤絶の状態でもあることが示唆されています。
Message 6:悪魔が打ち倒されたとき、地獄が創られた
本文
悪魔が打ち倒されたとき、あらゆる苦しみに満ちた“外なる闇”――すなわち地獄が創られました。
これらの悪霊たちは、もともと与えられるはずだった栄光に反して、多くの苦しみの刑罰を受けるみじめな存在となり、かつて持っていた輝きに代わって、最も濃密な闇に包まれることになったのです。
どうしてそうなったのでしょうか?
高慢な天使が、蛇のように身をもって高く上ろうとしたとき、彼は“地獄という牢獄”を受け取ることになったのです。
なぜなら、神に勝る者など、誰ひとりとして存在することはできないからです。
ひとつの胸に、ふたつの心が存在することはできません。
それと同じように、天にはふたりの神を並び立たせることはできないのです。
しかし、悪魔とその従者たちは、誇り高い思い上がりを選び取りました。
だからこそ、地獄の穴は、まさに彼のために用意されていたのです。
そして同じように、彼らの行いを真似る人間たちもまた、それにふさわしく、同じ苦しみにあずかることになるのです。
キーワード解説
🔹 1. 「悪魔が打ち倒されたとき、外なる闇が創られた」
- 地獄は、あらかじめ存在していた場所ではなく、悪魔の堕落により創られた「結果」として描かれています。
- “外なる闇”という表現は、神の栄光と光から完全に切り離された霊的な絶望と孤立の状態を象徴しています。
🔹 2. 「あらゆる苦しみに満ちた場所」
- 地獄は、単に焼ける炎の場所ではなく、魂に対する複合的で永続的な苦しみの場として表現されています。
- この苦しみは、神からの分離という霊的喪失に根差しており、自己の選択の報いとして与えられます。
🔹 3. 「かつての栄光に反して、罰と闇に落ちた」
- 悪魔とその従者たちは、もともと天使としての栄光を持っていました。
- その輝きは、高慢によって自ら捨て去られ、最も濃密な霊的暗闇に置き換えられたのです。
- 光から闇への転落は、ヒルデガルトが強調する「自己の選択による堕落」の核心です。
🔹 4. 「蛇のように高く上ろうとした天使」
- “蛇”は聖書的にサタン(悪魔)の象徴であり、ここでは狡猾さ・偽り・高慢のイメージが重ねられています。
- 神の座を奪おうとしたその姿は、創世記における誘惑者の原型とも共鳴します。
🔹 5. 「神に勝る者は誰もいない」
- 神の絶対性が明確に宣言されています。
- どれほど栄光に満ちた存在でも、創造主に挑むことは不可能であり、秩序の頂点は揺らがないと強調されています。
🔹 6. 「一つの胸に二つの心は宿らない」
- これは非常に象徴的な表現であり、神の意志と反逆の意志は共存できないという霊的原則を表しています。
- 天には“もう一人の神”が存在できないように、魂にも主は一つだけという概念が語られています(マタイ6:24とも共鳴)。
🔹 7. 「誇り高い思い上がりを選んだ結果」
- 悪魔たちは誤って堕ちたのではなく、自由意志によって誇りを選び取ったとされています。
- これは、罪や堕落は「偶然ではなく選択」であるというヒルデガルトの一貫した教えに基づいています。
🔹 8. 「その行いを真似る者も、同じ苦しみにあずかる」
- 地獄は霊的存在(悪霊)だけのものではなく、その生き方を模倣する人間もまた、その報いを受けるとされています。
- これは「行いは魂を方向づける力を持つ」というヒルデガルトの因果律的霊性観を示す表現です。
🌿 まとめ|誇りの果てにあるものと、魂が背を向けるとき
メッセージ4から6では、ヒルデガルトはルシファーの堕落の本質とその報い、そして地獄の真の姿について深く語ります。
それはただの罰の物語ではなく、誇り・拒絶・孤立という霊的選択の帰結を静かに映し出しています。
このセッションに描かれるのは、「神から離れる」という選択が、いかに魂にとって致命的な影響を与えるか、そしてそれが個人だけでなく、他者にも害を及ぼすものになるという、深い洞察です。
✨ 浮かび上がるテーマたち
- 🔹 誇りは、魂を神から引き離す扉となる
- 光に造られたはずの存在が、誇りによって神を侮り、光を失い闇へと落ちていく。
- 魂は、与えられた栄光をどう扱うかによって、自らの未来を形づくるのです。
- 🔹 地獄とは、恐ろしさよりも「偽りの甘さ」で始まる
- 地獄は、いきなり恐怖として現れるのではなく、甘さ・やさしさ・偽りの慰めという形で近づき、魂を緩やかに堕落へ誘います。
- それは、日常の中にも忍び寄る“霊的な眠り”かもしれません。
- 🔹 神の正義は、不変の秩序として世界を貫いている
- 地獄が創られたのは、神が怒りを爆発させたからではなく、誇りと拒絶が神の秩序と共存できなかったためです。
- その秩序は、すべての存在をあるべき場所に導くための光でもあります。
✨Vision II:「創造と堕落」に添えられた33のメッセージ
【メッセージ目次一覧】
Session.1 天使の忠誠とルシファーの堕落、地獄の創造
Message 1~3 誇りと忠誠の狭間で
Message 4-6 地獄・堕落・神の秩序
Session.2 地獄の存在、悔い改めの重要性、悪魔の欺瞞、結婚の神聖さ
Message 7-9 悔い改め・欺き・原罪
Message 10-12 誘惑・結婚・創造
Session.3 欲望の制御、近親婚の禁止、キリストによる償いの役割
Message 13 結婚・欲望・悔い改めと救い
Message 14-15 罪なき御子と魂の救い
Message 16-18 神の秩序と血の尊厳についての教え
Session.4 結婚における成熟と秩序、性の倫理、純潔の価値
Message 19-21 神殿の純潔と性の秩序
Message 22-24 貞潔と欲望のはざまで神とつながる道
Session.5 神のまなざしに照らされる人間の自由と責任
Message 25-27 創造の秩序と神の呼びかけ
Message 28-30 人間が試される理由と楽園の真意
Session.6 人間の救済と、謙遜と愛の重要性
Message 31-33 謙遜と愛の力で悪を砕く
※Scivias、またはヒルデガルドについては、こちらをご覧ください。
Scivias ― ヒルデガルトの神秘ヴィジョン集
※Scivias (英語版)原文:コロンビア大学https://www.columbia.edu/itc/english/f2003/client_edit/documents/scivias.html
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