「あなたの魂に灯る“光”は、何に触れて燃えていますか?」
あの「極めて明るい生き生きとした灯火」は試練にあっても曇らず、清らかな輝きを保ちました。
逆に、「欺きの煙」によって白い雲(魂の純粋さ)は追い出されてしまいました。
あなたの魂の灯は、どこに触れ、何によって守られていますか?


Message 1:不義の衝動は祝福された天使たちを神の愛と賛美から引き離すことはない
本文
不義の衝動によって、神に忠実な献身を捧げ、ふさわしい愛に燃える者たちが、天の祝福された栄光から退くことはありません。
一方で、ただ見せかけだけで神に仕えている者たちは、大いなるものへ進むことができません。
むしろ、誤って自分のものと思い込んでいたすべてから、正義の裁きによって追放されてしまうのです。
これを示しているのが、非常に明るく生き生きと輝く無数の灯火です。
それらは、祝福された命に輝く天上の霊たちの大軍であり、美しさと栄光をまとって生きているのです。
彼らは、神によって創造されたとき、誇りや高慢を求めず、神への愛に強くとどまりました。
そして、炎のような輝きを受け、曇りなき光を得たのは、ルシファーとその追随者たちが至高なる創造主に対して反逆を試みたときのことでした。
このとき、祝福された天使たちは、神への燃えるような愛を持ち、堕落する者たちとは異なり、神への油断なき忠誠に自らを包んだのです。
反対に、神を知ろうとしなかった者たちは、無知という眠りに沈みました。
では、それはどのように現れたのでしょうか。
悪魔(ルシファー)が堕落したとき、正義にとどまった天使たちの間から、大いなる賛美がほとばしりました。
彼らは鋭いまなざしで、神が変わることなく不動の力にとどまることを知っていたのです。
神の力を前にしては、いかなる戦士も勝つことはできません。
こうして天使たちは、神の愛に燃え、義に生き、すべての不義の塵を軽蔑したのです。
キーワード解説
🔹 1. 「不義の衝動に負けない者たち」
- この灯火は、天上の霊たち(天使たち)を象徴しています。
- 神に創造された彼らは、生命力と光を受けた純粋な存在として描かれます。
- 灯火=霊的生命、神の光に生きる存在であり、堕落しなかった天使たちの美しさを示しています。
🔹 2. 「神への忠実な献身と愛」
- ここでの忠実さは、単なる服従ではなく、燃えるような愛情に支えられた自主的な献身を意味しています。
- 神の意志に心から一致しようとする態度が、彼らを揺るぎない存在にしています。
- この忠誠心が、堕落の誘惑に抗い、彼らを光の中に留めた力となりました。
🔹 3. 「ただ見せかけで神に仕える者たち」
- 見せかけだけの信仰者は、真実に根ざしていないため、試練や裁きのときに退けられることを示しています。
- 外側だけ整っていても、内面が空虚であれば、やがて崩れ去ることを暗示しています。
- これは、信仰の本質は外見ではなく、魂の深い誠実さにあることを強く訴えています。
🔹 4. 「ルシファーとその追随者たちの反逆」
- ルシファー(悪魔となった元天使)の反逆は、誇りと自己高揚の欲望によるものとされています。
- 彼らは神の秩序に挑もうとし、結果として堕落し、永遠の失墜に至りました。
- この反逆の瞬間、光にとどまった天使たちと堕ちた者たちの違いが明確に分かれます。
🔹 5. 「神への“油断なき忠誠”」
- ここで使われる“油断なき忠誠”は、目覚めて油断なく神を愛し続ける態度を意味します。
- 単なる受け身の信仰ではなく、積極的に神への忠誠を守り抜く精神状態を指しています。
- これは現代的に言えば、「意識的な信仰」「目覚めた心」とも表現できる姿勢です。
🔹 6. 「無知という眠り」
- 神を知ろうとしなかった者たちは、無知の眠りに沈んだとされています。
- 無知とは単なる情報の欠如ではなく、神から自らを切り離した霊的な鈍さと閉ざしを意味します。
- これは、傲慢さと無関心が魂を闇へと引き込む危険を示唆しています。
🔹 7. 「神は不動であり、力において変わることがない」
- 堕落しなかった天使たちは、神がいかなる力にも敗北しない絶対的存在であることを理解していました。
- 神の不動性は、すべての存在にとっての拠り所であり、真理そのものを象徴します。
- この認識が、彼らを永遠に祝福の中に留めた理由でもあります。
🔹 8. 「すべての不義の塵を軽蔑した」
- 天使たちは、不義=罪に根ざすものを徹底的に軽蔑しました。
- ここでの“塵”は、無価値なもの、堕落したものを象徴しています。
- 神の愛と義に燃える魂は、罪の誘惑をまるで塵のように取るに足らないものとみなす、という態度を示しています。
Message 2:ルシファーは、自らの美と力への誇りのために天から追放された
本文
ルシファーは、その誇りゆえに天の栄光から追放されました。
彼は創造されたその瞬間、美しさにも力にも、何ひとつ欠けるところがないほど偉大な存在でした。
しかし彼は、自らの美しさを見つめ、自らの力を心の中で計り比べるうちに、誇りを見出してしまったのです。
その誇りは、「自分には始めたことを成し遂げる力がある。だから、自分の望むことを始められるはずだ」と彼に囁きました。
そして彼は、自分が住めると思い込んだ場所を見つけると、そこで自らの美と力を誇示しようと欲したのです。
彼は心の中でこう言いました。
「私は、ここで神のように輝きたい!」
これに対して、彼の軍勢も声を合わせて言いました。
「あなたの望みは、私たちの望みでもあります。」
こうしてルシファーは、誇りに高ぶり、心に抱いた思いを実現しようと試みました。
しかしその瞬間、主の嫉妬が燃えるような黒い怒りとなって彼に及び、彼とそのすべての従者を打ち倒しました。
彼らは、かつての輝きを失い、燃え上がる者となり、
かつての美しさを失い、黒く歪んだ存在へと変えられてしまったのです。
なぜ、こうなったのでしょうか――?
キーワード解説
🔹 1. 「ルシファー」
- もともとは光輝く偉大な天使であり、神に創造された存在。
- 名前の由来も「光をもたらす者」を意味し、最初は完全な美と力を持っていた。
- 彼の堕落は、自己の賜物(美・力)を自己賛美へと向けたことに起因している。
🔹 2. 「美しさと力に欠けるところがなかった」
- ルシファーは、自らの完成度に満足しきっていた。
- この満足が、謙遜ではなく、自己への陶酔=誇りへと変わった。
- ヒルデガルトは、与えられた賜物を自分自身の栄光と誤認することの危険を強く警告している。
🔹 3. 「誇り(Pride)」
- 誇りは、悪の根本的な始まりとして描かれている。
- 「自分の望むことを始められる」と思った瞬間、ルシファーは神から離れた。
- 誇りは、創造主を忘れ、被造物である自分自身を神に並べようとする霊的傲慢の象徴。
🔹 4. 「自ら住もうとした場所」
- ルシファーは、自分にふさわしいと勝手に思い込んだ場所を見つけ、そこに座そうとした。
- これは神から与えられた秩序を離れ、自らの力で新たな領域を支配しようとする意志を意味する。
- この思い上がりが、堕落へと直結していく。
🔹 5. 「軍勢の賛同」
- ルシファーの意志に従った無数の天使たちも、堕落に加担した。
- この場面は、誤ったリーダーに従うことで集団全体が堕落する危険を象徴している。
- 自由意志を持つ存在は、自らの選択によって堕落にも至りうるという重要な教訓。
🔹 6. 「主の嫉妬と黒い怒り」
- ここでの“嫉妬”は、人間的な嫉妬とは異なり、神の正義と秩序を守るための霊的な憤りを指す。
- 神はルシファーとその従者たちを、「輝く存在」から「燃え上がる黒い存在」へと変えた。
- これは、堕落の瞬間に生じた存在そのものの性質の変容(光→闇)を象徴している。
🔹 7. 「燃え上がる者、黒く歪んだ存在」
- 堕落した者たちは、もはや神の光を宿すことができず、内側から腐食し燃え上がる存在となった。
- 美しさは失われ、闇と破壊のみを抱えた存在へと変わってしまった。
- これは、神から切り離されることによって存在の本質までも歪むという霊的な真実を表している。
Message 3:神が彼らを打ち倒さなければ、不正義となったであろう
本文
もし神が、彼らの傲慢を打ち倒されなかったなら、神ご自身が不正義となっていたでしょう。
なぜなら、神性の完全さを分裂させようと望んだ者たちを、神がかえって容認してしまうことになったからです。
しかし神は、彼らを打ち倒し、その不敬を無に帰されました。
神は、ご自身に逆らおうとする者すべてを、その栄光の前から退けられるのです。
このことについては、わたしの僕ヨブもこう証ししています――
キーワード解説
🔹 1. 「神が彼らを打ち倒さなかったなら、不正義となった」
- 神は絶対的な正義そのものであり、不正義とは無縁の存在です。
- もし誇りと反逆を容認していたなら、神ご自身が正義を損なうことになったでしょう。
- ここで強調されるのは、「正義は感情ではなく、存在の本質」であるという霊的真理です。
🔹 2. 「彼らの傲慢(presumption)」
- ルシファーとその従者たちが抱いた自己拡張の思い、すなわち神に並ぼうとする思い上がりを指します。
- 傲慢とは、単なる自信過剰ではなく、創造主と被造物の秩序を壊そうとする深刻な霊的犯罪です。
- ヒルデガルトは、傲慢を最も危険な罪の源として一貫して扱っています。
🔹 3. 「神性の完全さを分裂させようとした者たち」
- 神の存在は一なるもの(絶対的な統一)であり、それに挑もうとすることは神性そのものへの攻撃です。
- 彼らの行為は、宇宙の秩序を根本から壊そうとする試みだったと描かれています。
- ここでは、秩序と調和の守護者としての神の姿が際立っています。
🔹 4. 「不敬(impiety)を無に帰した」
- 神は、反逆によって現れた「不敬なる存在」を、その力ごと完全に打ち砕き、無に帰しました。
- 無に帰すとは、存在価値を失わせ、霊的生命から切り離すことを意味します。
- ただ罰するのではなく、根本から無効化する神の力が強調されています。
🔹 5. 「神に逆らおうとする者を栄光の前から退ける」
- 神の栄光は純粋な光であり、不義や傲慢はその前に立つことができません。
- これは神の側からの“拒絶”ではなく、光の前で闇が自ら退く必然的な現象と理解されます。
- ヒルデガルトは、神の栄光とは存在を選別する力そのものであると示唆しています。
🔹 6. 「僕ヨブ」
- 旧約聖書のヨブ記に登場するヨブは、試練の中でも神への信仰と正義を貫いた人物。
- ここでヨブが引用されるのは、試練と裁きの中における神の絶対的正義を裏づけるためです。
- ヨブの存在は、義なる者への救済と、不義への裁きが必ず行われることの証となっています。。
🌿 まとめ|誇りと忠誠の分かれ道で、魂は何を選ぶのか
Vision IIの序盤、メッセージIからIIIでは、ヒルデガルトは天上における忠誠と誇りの対立、ルシファーの堕落と神の正義の裁きについて力強く語りかけています。
それはただの神話ではなく、私たちの魂が日々直面している、選択と歩みのリアルな物語なのです。
✨ 浮かび上がるテーマたち
- 🔹 忠実な愛は、魂を光へと守り導く
- → 神を心から愛し、誠実に従った天使たちは、栄光の中にとどまり続けました。
- 信仰とは、見せかけではなく、魂の深いところで燃える忠誠であり、それがどんな誘惑や混乱にも負けない真の光となるのです。
- 🔹 誇りは、輝きを失わせ、闇へと引きずり込む
- → ルシファーは、自らの美しさと力を誇り、神と同じように輝こうとした瞬間、堕落への道を歩み始めました。
- 誇りは、賜物を感謝ではなく自己賛美に変え、魂を内側から崩壊させる毒となるのです。
- 🔹 神の正義は、ゆるがぬ光であり、すべてを照らす
- → 神は、秩序と愛に反逆した者たちを、その栄光の前から正しく退けました。
- この世界には、すべての行いと意図に対して揺るぎない正義が働いている。
- その正義は、恐れではなく希望として、私たちを支えているのです。
✨Vision II:「創造と堕落」に添えられた33のメッセージ
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【メッセージ目次一覧】
Session.1 天使の忠誠とルシファーの堕落、地獄の創造
Message 1~3 誇りと忠誠の狭間で
Message 4-6 地獄・堕落・神の秩序
Session.2 地獄の存在、悔い改めの重要性、悪魔の欺瞞、結婚の神聖さ
Message 7-9 悔い改め・欺き・原罪
Message 10-12 誘惑・結婚・創造
Session.3 欲望の制御、近親婚の禁止、キリストによる償いの役割
Message 13 結婚・欲望・悔い改めと救い
Message 14-15 罪なき御子と魂の救い
Message 16-18 神の秩序と血の尊厳についての教え
Session.4 結婚における成熟と秩序、性の倫理、純潔の価値
Message 19-21 神殿の純潔と性の秩序
Message 22-24 貞潔と欲望のはざまで神とつながる道
Session.5 神のまなざしに照らされる人間の自由と責任
Message 25-27 創造の秩序と神の呼びかけ
Message 28-30 人間が試される理由と楽園の真意
Session.6 人間の救済と、謙遜と愛の重要性
Message 31-33 謙遜と愛の力で悪を砕く
※Scivias、またはヒルデガルドについては、こちらをご覧ください。
Scivias ― ヒルデガルトの神秘ヴィジョン集
※Scivias (英語版)原文:コロンビア大学https://www.columbia.edu/itc/english/f2003/client_edit/documents/scivias.html
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